長く深い心の闇に苦しんできた人が回復の軌道へと足を踏み出すと、必ずと言ってよいほど強い引き戻しの力に全身をすくわれます。
それまでの「当たり前」を書き変えようとするのですから。
知っていれば、引き戻しに遭っても飲み込まれなくてすむかもしれませんね。
回復と引き戻しの様子をクリニックで話すと、「双極ですね」「お薬出しましょうか」と言われがちですよね。
一人の「人間」の生き直しを症状にとらわれすぎず、大局的に見てもらいたいなと思うのです。まあ、心理職は医師の指示に従うというのが法の定めですが……。
長谷川博一(センター長)からのメッセージより