朝日新聞朝刊社会面にて、コメントが掲載されましたのでご紹介いたします。
生徒のケアはいつも叫ばれますが、今回は教師のケアについて強調しました。
トラウマとしないためには、「大丈夫だから」などと蓋をするより、潜在化する前に感情の吐露を進めること、止められなかったと自責する認識を修正すること、などが急がれます。
センター長(長谷川博一)のメッセージより引用
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何かを止めたい、直したいと考えている人がいるとします。
「絶対に止めなきゃ」と圧力がかかった状態では、かえって脳は願った通りに働いてくれないものです。
むしろできない自分を責めるホルモンが分泌されるかも。
失敗しながら行きつ戻りつ進む足取りを「これでいいんだ」と認めてあげてほしいです。
長谷川博一(センター長)からのメッセージより
子ども時代に親から認められなかった原因を「自分の出来が悪かったから」と感じている人はいますか?
ほぼ確実に因果の方向は逆です。
親から認められなかったから、曖昧さを回避するために「自分の出来が悪い」と納得しようとしたんです。
だからあなたは今も過去も、どこも何も悪くないんですよね。
長谷川博一(センター長)からのメッセージより
自分がわからず、何の希望も見えず、ぐるぐると耐えている人は、誰かに「苦しい」と言いましょう。
生きているのがきつい、ラクになりたいと忍耐の人は、誰かに「死にたい」と言いましょう。
それを聴いた人の一部は、あなたの痛みを心の中に分ちもってくれるかもしれません。
一人だけでは闘わないで。
長谷川博一(センター長)からのメッセージより
長く深い心の闇に苦しんできた人が回復の軌道へと足を踏み出すと、必ずと言ってよいほど強い引き戻しの力に全身をすくわれます。
それまでの「当たり前」を書き変えようとするのですから。
知っていれば、引き戻しに遭っても飲み込まれなくてすむかもしれませんね。
回復と引き戻しの様子をクリニックで話すと、「双極ですね」「お薬出しましょうか」と言われがちですよね。
一人の「人間」の生き直しを症状にとらわれすぎず、大局的に見てもらいたいなと思うのです。まあ、心理職は医師の指示に従うというのが法の定めですが……。
長谷川博一(センター長)からのメッセージより
落ち込んでいいんだよ。失敗していいんだよ。
こころ休ませていいんだよ。
そんな自分を認めてあげていいんだよ。
長谷川博一(センター長)のメッセージより
無理にやらせようとすることの弊害は大きく、子どもはそのような親の一方的なはたらきかけをお手本として、自分の思いどおりに相手を強制するような人間関係を学びとってしまいます。
(中略)
親の前でがまんをしいられ、行き場を失った感情は潜伏し、思春期以降に爆発的な放出をする素地がつくられます。
『ダメな子なんていません』より(P87)
長谷川 博一/著
親は子どものためにがんばるだけでなく、自分も癒されることを願っていいのです。
心の「幼な子」といっしょに手をつないで叫びましょう。「私も変わりたい!」「私も幸せになりたい!」
『親と子の気持ちを結ぶ魔法のしつけ』より(P249)
長谷川 博一/著
「イライラしていいんだよ」「落ち込んでもいいんだよ」という家族からのメッセージは、セロトニン回復に促進的効果をもたらします。
そして、いずれは気分の変動範囲が狭まるという癒しにもつながるのです。
『ダメな子なんていません』より(P192)
長谷川 博一/著