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一人だけでは闘わないで

自分がわからず、何の希望も見えず、ぐるぐると耐えている人は、誰かに「苦しい」と言いましょう。

生きているのがきつい、ラクになりたいと忍耐の人は、誰かに「死にたい」と言いましょう。

それを聴いた人の一部は、あなたの痛みを心の中に分ちもってくれるかもしれません。

一人だけでは闘わないで。

長谷川博一(センター長)からのメッセージより


回復と引き戻し

長く深い心の闇に苦しんできた人が回復の軌道へと足を踏み出すと、必ずと言ってよいほど強い引き戻しの力に全身をすくわれます。

それまでの「当たり前」を書き変えようとするのですから。

知っていれば、引き戻しに遭っても飲み込まれなくてすむかもしれませんね。

回復と引き戻しの様子をクリニックで話すと、「双極ですね」「お薬出しましょうか」と言われがちですよね。

一人の「人間」の生き直しを症状にとらわれすぎず、大局的に見てもらいたいなと思うのです。まあ、心理職は医師の指示に従うというのが法の定めですが……。

長谷川博一(センター長)からのメッセージより


いいんだよ

落ち込んでいいんだよ。失敗していいんだよ。

こころ休ませていいんだよ。

そんな自分を認めてあげていいんだよ。

長谷川博一(センター長)のメッセージより


『ダメな子なんていません』

無理にやらせようとすることの弊害は大きく、子どもはそのような親の一方的なはたらきかけをお手本として、自分の思いどおりに相手を強制するような人間関係を学びとってしまいます。

(中略)

親の前でがまんをしいられ、行き場を失った感情は潜伏し、思春期以降に爆発的な放出をする素地がつくられます。

『ダメな子なんていません』より(P87)

長谷川 博一/著


『親と子の気持ちを結ぶ魔法のしつけ』

親は子どものためにがんばるだけでなく、自分も癒されることを願っていいのです。

心の「幼な子」といっしょに手をつないで叫びましょう。「私も変わりたい!」「私も幸せになりたい!」

『親と子の気持ちを結ぶ魔法のしつけ』より(P249)

長谷川 博一/著


『ダメな子なんていません』

「イライラしていいんだよ」「落ち込んでもいいんだよ」という家族からのメッセージは、セロトニン回復に促進的効果をもたらします。

そして、いずれは気分の変動範囲が狭まるという癒しにもつながるのです。

『ダメな子なんていません』より(P192)

長谷川 博一/著

 


生きる目標は必要?

生きる目標を定めることは美徳とされがちですが、無条件に自分を認める営みを阻害するかもしれません。

自分が存在することに、何かに向かって進んでいるという保証は必要ないと思うのです。

大切な人が「ただそこにいるだけで嬉しい」とは思いませんか?

長谷川博一(センター長)のメッセージより


『「わが子」の気持ちがわからない』

「子どもの気持ちが分からない」という不安は、子どもの自己解決能力への信頼欠如がもたらすものです。

そしてそれは、親自身の自信のなさが子どもの上に映し出されたものでもあります。

つまり、信頼してもらえなかった子ども時代にルーツをもつのです。

『「わが子」の気持ちがわからない』より(P192)

長谷川 博一/著


『親と子の気持ちを結ぶ 魔法のしつけ』

子どもが何をしたかということに関係なく、無条件に子供が大事にされるかどうかによって、「基本的に好き」という姿勢が伝わります。

子供の気持ちが理解され、受け止められ(受容され)、満たされる(甘えられる)体験が積み重ねられることで、子どもは「好きだ」という親からのメッセージを受け取っているのです。

『親と子の気持ちを結ぶ 魔法のしつけ』より(P216)

長谷川 博一/著


『親と子の気持ちを結ぶ 魔法のしつけ』

しつけが行き届くということは、子どもが親の基準で動くようになったということです。

どんなに親の期待に応えることができても、子どもの心の中での「深い満足=自分好き」には結びつきません。

『親と子の気持ちを結ぶ 魔法のしつけ』より(p210)

長谷川 博一/著